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  • 執筆者の写真山端 基靖

女子高生の明暗を分けたもの


FROM:山端基靖

以前、里子(さとご)でお預かりしていた女子高生の話です。

※里子‥‥‥よその家庭で養育してもらう子供のこと

彼女は、高校に通って間もなく、厚化粧、真っ赤な口紅、茶髪、アクセサリー付きで学校に行くようになりました。

高校に入ってしまえば何でもありだと思っていたのかもしれません。

そんなある日、「それって校則違反じゃないの?」と訊くと、「そうです」と。

そこでこう伝えました。

「そこの高校には、自分で入りたいといって試験を受けて入ったよね。

だったら、ルールは守ったほうがいいんじゃない?

『そちらの高校に入れてください。でも、規則は守りません』って、それはおかしいでしょ?

そういう感覚のまま社会に出たらめちゃくちゃ苦労するよ。

相手の立場を考えないで自分の思いばかり通そうとする人は、社会で生きていけなくなる。

家庭を持っても、旦那さんとか子供のことでとにかく苦労するよ。

学校生活を続ける気でいるなら、先生の立場で考えて、校則を守らないといけないよ」

彼女は納得してくれました。(ふてくされていましたが)

その後彼女は高校を卒業し、就職して、一人暮らしを始めました。

夜勤もある仕事なので、体力的にしんどい時もあるようです。

ですが、休日に遊びに来たとき、こう言っていました。

「ここで厳しくしてもらって本当に良かったです。

ここで生活したお陰で、仕事でどんなに疲れて帰ってきても、洗濯とか掃除とか、やるべきことはその日のうちにやっています。

やらないでいるのが気持ち悪いくらいです。

職場でも、素直な気持ちで上司とか先輩と関わっていたら、言葉づかいが丁寧だとか気が利くとか言われて、すごく喜ばれています」

もし彼女が高校時代、目上の気持ちを考えないで自分の思いを貫き通していたら、こうはならなかったと思います。

仕事に慣れていくうちに、だんだん自己主張するようになり、上司や先輩に嫌われて、職場にいづらくなっていたかもしれません。

というのも、実際のところ、職場で自己主張を貫いて上司に嫌われるパターンは、よくあるからです。

明日は、その例に触れていただきたいと思います。

ではまた。

山端 基靖

※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです



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