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  • 執筆者の写真山端 基靖

キャバ好き夫の性生活


FROM:山端基靖

「うちの嫁(妻)はよく頑張ってくれてる。

うちはお母さんがすごくワガママで、なんでもかんでも嫁に押しつけてくる。

そんな中でもホントによく頑張ってやってくれてる。

うちのお母さん、バカだから。もう昔っからバカ。どうしようもない。

だから、できるだけ相手にしないようにしてる。話すと腹立つから」

二世帯同居をしているある旦那さんが、こうこぼしていました。

ワガママな姑(しゅうとめ)が嫁にあれこれ押し付ける、というのは、よくあるパターンです。

もちろん、姑には姑の意見がありますし、どちらの主張が正しいとか、そういうことではありませんが。

親を悪者にして奥さんをかばう旦那さん。

では、そのご夫婦の仲がいいかというと、そうでもありません。

というのも、その旦那さんはキャバクラが大好き。

お気に入りの女の子とイチャイチャするのが大好き。

普段は節約生活をしているのに、キャバクラでの金づかいは強気です。

家で飲めば数百円で済むのに、わざわざ高いお金を出して、上っ面のリップサービスをしてくる相手とお酒を飲む。

お店を出たら空しさが残るだけ。

でも、そのうちまた通う。

この繰り返し。

一時の喜びが欲しいのか、下心宝くじという名の夢を買っているのか‥‥。

この方に、夫婦の性生活について訊いてみました。

すると、

「うちの嫁、そういうのあんまり好きじゃないんだよね」

とのことでした。

それがしたい時は、朝のうちにあらかじめ「予約」が必要で、しかも、必ずしも予約を受け付けてくれるわけではないようでした。

妻のことは好き。

感謝もしている。

尊敬もしている。

でも、性生活に不満がある。

ついでに言うと、家で飲んでいてもつまらないそうです。

その方はタバコを吸うのですが、タバコは決まった部屋で吸わなくてはいけないそうです。

なのでいつも、一人でタバコ部屋でボーっとしながらお酒を飲んで、そのうち寝る。というかんじです。

そして、そういう生活の延長が、キャバクラ通いです。

さて、このケースも、誰がいいとか悪いとかではありません。

夫婦それぞれが、大切な伴侶のために自分の立場でできることを一生懸命考えて実行しないと、何も好転しません。

また、夫婦の性生活の大切さについても、勉強したほうがいいかもしれません。

ただ、今日のポイントは別のところにあります。

何かというと、お母さんを批判して粗末にしている点です。

今、親に腹が立つのは置いておいて、そもそも、母親の苦労というのは、並大抵ではありません。

妊娠、出産、乳幼児期の育児といったら、生半可ではありません。

世界一大変な仕事です。

それをやってくれた母親のお陰で、自分がいます。

そのお陰で、好きな人と結婚できて、子宝も与えられています。

であれば、少なくとも、母親に対しては千の恩があります。

親を批判して、あれも気に入らないこれも気に入らない、と、いくら数えあげても、その数はたかが知れています。

たかだか5つや6つの嫌な面を持ち出したところで、千の恩を粗末にする理由にはなりません。

そんな理由で千の恩を粗末にするのは、間違いです。

夫婦そろって、ワガママなお母さんにウンザリしている。

旦那さんは、家で肩身が狭く、キャバクラに癒しを求めている。

奥さんは、自分の知らないところで旦那さんにお金を浪費されている。

これらが解決される第一歩は、親を大切にすることです。

それとこれとどう関係があるの?と思われるかもしれませんが、ようは、こういうことです↓

1、一番恩を感じるべき親の恩がわからない。

2、そのため、日頃それぞれの立場で頑張ってくれている伴侶の恩に対しても、見えている部分でしか感謝できない。

実際、旦那さんは、「ワガママなお母さんとうまくやっている嫁」に対して感謝しているだけです。

3、人の恩を感じるより自分の思いのほうが強い。

4、伴侶の恩より自分の思いのほうが強いので、旦那さんは誘惑に流れ、奥さんは性生活を拒む。

5、お互いが、相手の思いより自分の思いを優先する夫婦なので、相手に対してそれほどの愛情が湧かない。

6、家族に対する慢性的なストレス状態が続く。

このように、親の恩を軽く扱っているのが出発点となって、今のストレス生活が作り出されています。

親の恩に芯(しん)から感謝できるようになれば、伴侶への恩も湧いてきます。

旦那さんは旦那さんで、奥さんの苦労をもっともっと深い意味で理解できるようになります。

そうすれば、そんな恩のある奥さんに隠れてキャバクラに行くこともなくなります。

奥さんの方は、親がどれほど苦労して自分を養ってくれていたかが分かれば、社会で苦労してくれている旦那さんに、もっと感謝できるようになります。

そうすれば、夜の生活を拒否することもなくなります。

また、旦那さんに家で気持ちよくお酒を飲んでもらおうと思えるようになります。

旦那さんとしては、家で気持ちよくお酒が飲めるなら、キャバクラに行こうとも思わなくなります。

言うほど簡単ではありませんが、できないことでもありません。

実際、この方法で家族仲を改善された方はおられます。

むしろ、今日のようなケースを「芯から解決」するための方法は、私自身これしか知りません。

何かの時のための参考にしていただければと思います。

ではまた。

山端 基靖

※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです



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